梅毒の症状とは？特徴的な症状と治療薬を紹介します
梅毒とは
梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という病原体によって起こる病気です。
梅毒は昔からある病気で、特効薬のペニシリンができるまでは不治の病とされていました。
今では早めに治療を行うことで完治することが可能です。
このページでは、梅毒の症状や治療薬を詳しく説明します。
知らぬ間に病状を進行させてしまわないためにも、梅毒についてしっかり理解しておきましょう。
梅毒の症状
梅毒は、時間が経つにつれて出る症状が変化します。
個人差はありますが、感染から3週間後、数か月後、3年以上でそれぞれ症状が異なります。
詳細は次の項目でみていきましょう。
第Ⅰ期 感染後約3週間
感染して約3週間が経つと、以下の症状が現れます。
・小さなしこり
・リンパ節の腫れ
しこりは、何日かするとただれた状態になります。
このような症状はすべて痛みがなく、放置すると2～3週間で消失します。
症状が出る部位は、男女共通でのどや性器、性器周辺の皮膚などです。
アナルセックスをした場合は、直腸にも症状が出る可能性があります。
第Ⅱ期 感染後数か月
感染して数ヵ月が経つと、全身に以下の症状が現れます。
・体や顔、手足にピンク色の発疹（バラ疹）が出る
・赤茶色の小さな盛り上がりが出る
・性器や肛門にイボができる
・眉や頭の毛が抜ける
・のどの奥が腫れる
これらの症状は、しばらく放置すると第1期のように消失します。
第2期は全身に現れる症状が多く、第1期よりも感染に気づきやすいでしょう。
初期症状を見過ごしてしまった場合も、ここでしっかりと治療していくことが大切です。
潜伏期
第2期の症状が消失すると、潜伏期に移ります。
潜伏期では第2期の症状が再発することがありますが、その他の症状はありません。
そのため治っているように錯覚してしまうかもしれませんが、治療しない限り病原体は体内に存在しています。
梅毒の感染から1年以上経つと、病原体は感染力を持たなくなります。
この状態は約数年～10年ほど続き、放置することで重症度が高い晩期のステージへ移ってゆくのです。
晩期顕性梅毒(感染後数年)
感染して3年～10年ほど経つと、骨や皮膚、筋肉などにしこりができます。
これは「ゴム腫」と呼ばれており、ゴムのように腫れることが特徴です。
さらに感染後10年以降になると、脳や脊髄、神経などのあらゆる臓器が侵されます。
難聴や認知症、歩行困難など、日常生活を送ることが難しくなり、最悪の場合死に至ります。
現在では晩期の症状が出る前に治療することが多いため、このような症状は非常に稀です。
妊娠中の梅毒のリスク
妊娠中に梅毒に感染すると、母子感染を引き起こす可能性があります。
母体の梅毒が胎盤を通って、赤ちゃんに感染してしまうのです。
治療をしないと、早産や死産、または生まれつき梅毒として産まれる可能性があります。
梅毒に感染して産まれた場合は、赤ちゃんに以下のような症状が出ます。
■生後3ヶ月以内
・水ぶくれ
・肝臓や脾臓が大きくなる
・リンパ節の腫れ
など
■生後1年以上
・鼻や骨にゴム腫のただれたものができる
・視覚、聴覚障害
・前歯がへこむ（ハッチンソン歯）
など
このような症状を防ぐには、妊婦検査を受けることです。
早めに感染を発見できれば、早期治療で母子ともに安全に出産ができます。
しかし、梅毒は感染から3～4週間ほど経たないと陽性が出ないこともあります。
梅毒の疑いが強い場合は、時間をおいて再検査しましょう。
梅毒の治療薬
梅毒は、薬を服用することで治療します。
治療薬は基本的に病院へ行かなければ入手できませんが、個人輸入であれば入手が可能です。
ここでは、個人輸入による通販でも買える治療薬を3種類紹介します。
ミノマイシン(ミノサイクリン)
ミノマイシンは、ファイザー社が開発した薬です。
ペニシリン系の薬にアレルギーがある場合におすすめの薬です。
ただし、妊娠中に使用した場合、胎児に悪影響が出る可能性があります。
やむを得ない場合を除いて、妊娠中の使用はやめましょう。
ミノマイシンの通販価格は以下の通りです。
・1箱4錠入り（1錠100mg）：約2,900円
・1箱96錠入り（1錠100mg）：約18,000円～20,000円
サワシリン(アモキシシリン)
サワシリンは、LTLファーマ社が開発した薬です。
ペニシリン系の薬で、主成分にアモキシシリンを含んでいます。
淋病にも効果がありますが、主には梅毒の薬として使用されています。
サワシリンは日本製の薬のため、通販では購入できません。
ここでは、サワシリンのジェネリック薬の価格を紹介します。
・1箱15錠入り（1錠250mg）：約1,900円～2,200円
・1箱15錠入り（1錠500mg）：約2,700円
ビクシリン(アンピシリン)
ビクシリンはMeiji Seikaファルマ株式会社が開発した薬です。
ペニシリン系の代表的な薬で、主成分にアンピシリンを含んでいます。
淋病にも効果がありますが、主に梅毒の治療薬として使用されています。
ビクシリンは日本製の薬のため、通販では購入できません。
ここでは、ビクシリンのジェネリック薬の価格を紹介します。
・1箱100錠入り（1錠250mg）：約4,800円
・1箱100錠入り（1錠500mg）：約6,400円
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まとめ
梅毒は、治療しなくてもしばらくすると症状が消えています。
そのため「治ったんだ」と誤解しやすい病気でもあります。
しかし、放っておくと病状はどんどん進行していくため、軽視するのは非常に危険です。
梅毒の感染が疑われる性行為をした場合は、無症状でもすぐ検査しましょう。
現在では、病院へ行かなくてもオンラインで検査キットを入手できる方法もあります。
「病院へ行くのが面倒」「恥ずかしい」などの理由で病院を避けたい方にもおすすめです。
治療薬に関しても、海外から輸入する個人輸入を利用すれば、自宅にいながら入手が可能です。
まずは早めに検査をして、早期治療に努めましょう。