エイズ(HIV)の症状とは?感染経路や治療薬もご紹介します

エイズ(HIV)の症状

エイズ(HIV)の症状は、時間の経過によって出る症状が変化します。
急性期(感染初期)、無症状期、エイズ発症期の3つに分けて、それぞれの症状を説明します。

急性期

HIVウイルスに感染して約2週間~4週間の初期段階を、「急性期」と呼びます。
急性期の症状には、以下のようなものがあります。

・発熱
・のどの痛み
・筋肉痛
・頭痛
・だるさ

感染初期は、インフルエンザに似た症状が出ることが特徴です。
これらの症状は数週間経つと自然に消えていきます。
そのため、初期段階では感染に気付かないことが多いとされています。

無症候性キャリア期

初期段階を過ぎると、数年から10数年ほど症状がない期間が訪れます。
ただし、期間には個人差があり、人によっては1~2年で発症する人や、長期間発症しない人もいます。

症状がないとはいえ、ウイルスが消えたわけではありません。
体の中では、HIVウイルスが増殖を繰り返し、少しずつ免疫力が低下していきます。

無症状のため、この期間は特に感染を拡大させてしまう可能性があります。

エイズ期

無症状のまま放置していると、免疫力が低下し以下のような症状が現れます。

・ひどい寝汗
・理由のない体重減少
・慢性的な下痢
・倦怠感
・発熱
・咳

さらに放置すると、悪性腫瘍ができる、健康であれば感染しないような病原体に感染するなど、様々な症状を引き起こします。
厚生労働省では、エイズの判断基準として23種類の病気を指定しています。
この期間で起こる病気が、指定の病気に当てはまってはじめて「エイズが発症した」と診断されるのです。

エイズ(HIV)の感染ルート

HIVウイルスは体液に多く含まれており、体液が粘膜や傷口から入ることで感染します。
主な感染ルートは、以下の3つです。

・性行為
精液や膣分泌液が粘膜から入ることで感染します。
性器だけでなく、口や肛門を使用した性行為でも感染の可能性があります。

・注射の打ちまわし
麻薬の打ちまわしなどで血液感染を起こします。

・母子感染
母親が感染している場合、出産時に胎児が血液を多く浴びることで感染します。
また、母乳を介して感染することもあります。

エイズ(HIV)の検査方法と費用

エイズ(HIV)の検査は、全国の保健所、または病院で実施されています。
保健所であれば無料、匿名で検査を受けられます。
即日結果がわかる検査法もあるため、忙しい方にも向いているでしょう。

一方病院では費用がかかります。
病院によって価格が異なりますが、5,000円~8,000円ほどが目安です。

検査を受ける際は、感染して3ヶ月以上経過した後が推奨されています。
個人差がありますが、1ヵ月~3ヶ月以上経たなければ陽性反応が出にくいためです。

エイズ(HIV)の治療薬

エイズ(HIV)の治療薬は、基本的に病院へ行かなければ入手できません。
ただし、個人輸入という方法であれば通販のように薬が入手できます。
ここでは、通販で入手できる治療薬を紹介します。

ツルバダ(テノホビルジソプロキシルフマル・エムトリシタビン)

ツルバダは、ギリアド・サイエンシズ株式会社が開発した薬です。
アメリカでは、HIV感染の予防薬としても使用されています。
なお、B型肝炎を患っている方や腎臓が悪い方は使用の際に注意が必要です。

通販では、ツルバダと同じ成分を含む「テンビルEM」という薬が販売されています。
テンビルEMの価格は以下の通りです。

1箱30錠:約6,500円~6,700円

コンビビル(ジドブジン・ラミブジン)

コンビビルは、グラクソ・スミスクライン株式会社が開発した薬です。
B型肝炎などの肝臓の病気、貧血などの血液の病気を患っている方は、使用の際に注意が必要です。

通販では、コンビビルと同じ成分を含む「デュオビル」という薬が販売されています。
デュオビルの価格は以下の通りです。

1箱60錠:約3,200円~4,300円

まとめ

エイズ(HIV)は無症状の期間もあり、気づきにくい病気とされています。
放置すると徐々にウイルスが体をむしばんでいき、最終的には死に至ります。

現在の医療では、長期的にウイルスを抑えて寿命を延ばすことが可能です。
そのためには、早めに検査し、早めに治療することが大切です。
保健所へ行けば、無料・匿名で検査を受けられます。

エイズの治療薬は飲み合わせが難しいため、まずは病院へかかると良いでしょう。
どうしても病院は苦手だという方は、通販でも購入が可能です。
海外から輸入する個人輸入という方法であれば、家にいながら薬を入手できます。

まずは無症状でも検査をして、早期発見に努めることが重要です。